期間限定受注生産『聖飢魔II・ドール』製作秘話その1
↑立っているのがオリジナル、寝ているのが3rdサンプル。再現度やクオリティを確認。右手前のダンボールには1st、2ndのサンプルも。
聖飢魔IIの本物の戦闘服を制作するJAP工房が、自ら手掛けたオリジナルサンプルの制作開始から8ヵ月。ついにみなさんの手に渡る製品版に限りなく近い3rdサンプルが到着したので、改めて『聖飢魔II・ドール』の製作秘話を座談会形式で披露したいと思います。
第1回目はオリジナルサンプル制作についてです。
───オリジナルサンプルの制作で一番時間が掛かったのはどれですか?
you-ko:やっぱり、閣下でしょう。アイテム数が違うから。でもゼノン和尚とかは生地をプリントするために、うちにはない技術をよそにお願いしているので
カワカミノボル:まぁ閣下の衣装にもその技術を使っているから、やっぱり閣下でしょう。
松KEN:素材を探すために作業が止まったりしたものもありますよね。
↑アトリエで制作する布パーツと、工房で制作する革パーツのバランスや整合性を調整する3人。
───本物の戦闘服と勝手が違うところは? もちろん小さいというのは当然として。
you-ko:ドールは自分で動いてくれないから、似合うようには着こなしてくれない。歩み寄ってくれない。
カワカミ:これボディは1/6なのね。オリジナルを再現するために、柄を小さくするんだけど、そのまま1/6に縮小すると小さすぎたり、うるさかったりするんだよね。現物を1/6にしても決してリアルになる訳じゃないんだよ。その加減が難しい。オリジナルをイメージで再現しなくちゃダメなんだ。
you-ko:頭は大きいから、デフォルメも必要でしょ。本物とは違うドールならではのバランスが難しいのよね。ただ聖飢魔IIは顔が特徴的なので、このドールを使ったこと自体はいいバランスなんだと思う。妙にリアルなのを作るより、スーパーリアリズム的な感じがいいんじゃない?
カワカミ:たまたまグルーヴ*とおつき合いがあって、我々の手元にプーリップやテヤンがあって。
you-koが「聖飢魔IIをプーリップ(シリーズ)でやるといいんじゃない?」という発言がそもそもの始まりで、これを普通の1/6のリアルドールでやるというのは、企画として成り立っていないんだよね。
松KEN:信者の俺としては、本物の戦闘服を作っているJAP工房が作る本物がうれしいと思って、なるべく本物と同じように作りましたね。
人形だからとは考えないで、素材とか作り方とか、パーツの付き方とか着用の仕方とか、なるべく本物と同じように、買った人が見て、こういう風になっているんだとか、こういう素材感なんだとか、脱いだときにこうなっているんだとかが分かるとうれしいのかなと思って。
だから省略できるところもあったんだろうけれど、なるべく本物を作っているJAP工房から出ている聖飢魔IIの本物、聖飢魔IIグッズではなくて、本物になればいいなと思って作りました。
写真資料からは外観は分かるけど、仕組みまではわからない、でもこのドールなら分かるような。
カワカミ:かなり忠実だよね。こっちの方がリアルに見えるからという理由で変えている部分はもちろんあるけどね。製品版はオリジナルサンプルとは違うけど、松KENのこだわりが分かってもらえると思うよ。
松KEN:ゼノンさんのブーツとかは、ミサや雑誌の写真とかじゃ絶対に見えないんですよ、本当は。でもちゃんとこんなに作ってあるんだとか。普通は見えない部分もこのドールだと分かるようになってるんです。
you-ko:ジェイル代官なんて、私たちでさえあまり今まで知らなかった部分とかも今回のドールでは再現しているもんねぇ~(笑)。
↑本物の戦闘服を制作するJAP工房スタッフによって、聖飢魔II・ドールの戦闘服も制作。
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*グルーヴ・・・プーリップシリーズを中心とするドールの製作会社