聖飢魔IIドール生産発売決定のお知らせ!
お待たせ致しました!
聖飢魔II全ドールの生産・発売が決定致しました。
生産されるのか不安で、迷っていた方!
締切りまであと少しです。
お早めにご予約下さい!!
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お待たせ致しました!
聖飢魔II全ドールの生産・発売が決定致しました。
生産されるのか不安で、迷っていた方!
締切りまであと少しです。
お早めにご予約下さい!!
D.C.12もあとわずか。聖飢魔IIの記念すべき25周年再集結もあとちょっと終結ですね・・・・。
さぁ、おまたせしました『ライデン湯澤殿下・ドール』『ゼノン石川和尚・ドール』の制作秘話です。
───『ゼノン石川和尚・ドール』はやはり両肩のナマズですね?
松KEN:オリジナルサンプルは本物と同じように粘土で原型を作って、それを型にして革で作りました。大きな頭とのバランスを考えて、ボディに対しては大きめになってます。
カワカミノボル:製品版は革ではないけど、これもちゃんと革らしいテクスチャーが出ているよね。ちゃんとこんなテクスチャーまで再現できるってすごいよ。
───ナマズの腹のウロコもちゃんと再現されてるんですね。
カワカミ:本物はヘビの革を貼っているんだけど、オリジナルサンプルはヘビの尻尾のウロコが細かいところをつかってるんだよ。
YOU-KO:この細かいウロコもちゃんと立体的に型に取れるのねぇ。
松KEN:ナマズの腹なんてたぶんほとんど誰も確認できない部分ですよね。しかも黒いし。YOU-KOさんが描いた裾のナマズの絵もこうしてドールで見て初めて分かる部分ですよね。
↑左はナマズのスケッチ画。右は本物の戦闘服を作る際に試し描きしたもの。
───でも、なんで肩にナマズなんですか?
カワカミ:実はゼノン和尚の最初のコンセプトはサイバーだったので、全然違うデザインだったんだけど、閣下から自分と同じように戦国武将の要素を盛り込んだらどうだ?というアイデアをいただいて、シャチホコを乗せることになって、それがさらにナマズに変化していったんだよ。
松KEN:ナマズは左右で「阿・吽」になってるんですよね。ドールのサイズでそれを再現するのは大変でした。
YOU-KO:ゼノン和尚のサイバーなデザインは、髪の毛の装飾にちょっと残っているのね。一部はルーク参謀の右腕になったし。
松KEN:普段は絶対に見えないのがブーツですね。実はちゃんと聖飢魔IIの紋章が入ったブーツを履いてるんですよ。
カワカミ:ほんと、全然見えない部分なのにね。
───見えないと言うより、見られないのがライデン湯澤殿下の戦闘服です。
松KEN:陣羽織を着たお姿はミサでは最初だけかな? 陣羽織の背中に「雷電」の文字が入っているとか、ドールでよく見て欲しいです。
YOU-KO:ミサを盛り上げる雷電ポーチはちゃんと再現できたし、そのベルトの装着方法は本物と同じようにマジックテープにしてあるのね。ベストの背中が編み込みになっているのも知られていないところでしょうね。
松KEN:今回の再集結でグレードアップした“マンガのお肉”がアクセサリーとして付けられたのがよかったですよね。
カワカミ:そうだね。これは殿下も気に入ってくれているアクセサリーだしね。
↑
左は本物の“マンガのお肉”。ドールはブレスレットも再現している。
YOU-KO:最初は髪の毛がどうなることか心配していたんだけど、思いのほかちゃんとできたわね。
カワカミ:これは殿下も感心していた。
↑殿下もJAPも心配していた髪の毛は意外とすんなり再現できた。
───ライデン殿下はこういうのがお好きでよく分かっているから、オリジナルサンプルと、この3rdサンプルの違いが少ないことに驚いていましたね。
カワカミ:JAPのオリジナルサンプルの完成度はもうあたりまえのこととして、それをちゃんと製品版でもできるのか、というところに注目していましたね。
YOU-KO:コメントで「色の間違いとかないよね、往々にしてそういうのがあるんだけど」という殿下のご発言も、そういうことなんですね。どうやって製品になっていくのかお分かりになっている。
松KEN:オリジナルサンプル制作後、それを製品版にまで持って行くのがこれほど大変だとは思いませんでしたね。1stから2nd、3rdとだんだんオリジナルサンプルに近づいて完成されていくのかと思っていたら、1stは大丈夫だったのに2ndで間違っていたりしますから。
カワカミ:だから分かっている我々が最後まで責任をもって監修するというのが大事なんだよ。聖飢魔IIもJAPがちゃんと最後まで監修するならってことでドール化を許可してくれたわけだし。
YOU-KO:やっぱり完全なスケールダウンは物理学的に無理だし、ましてこういうドールだから、感覚的な本物感が大事なのね。その解釈の仕方が生産現場と、我々JAPとは違っていて苦労した。
松KEN:資料性にこだわる僕としては、製品版だからといって、せっかくこだわったディテールは省略して欲しくないですし。監修作業の大切さを実感しましたねぇ。
カワカミ:この3rdサンプルでようやく安心したよね。もうね、こうしてドールにするとか、監修するとか、JAPとしても今回限りだと思うんだよね。ここまで力を注ぐのはもうできないと思うんだ。我々のわがままを聞いてくれるグルーヴという理解のあるドールメーカーはほかにないだろうしね。
松KEN:普段とは違う目線で生活している自分がいたのが面白かったですね。あ、これはドールに使えそうだなとか。閣下の目玉コウモリの目は、昔、ダンボールにカワカミさんが打ち込んだBB弾です(笑)。聖飢魔IIの戦闘服なんて、ドールの専門店に行ってもパーツがないですからね。しーちゃんなんかもう2度とイヤだって言ってます(笑)。
YOU-KO:本物よりずっと大変だって嘆いていたから(笑)。
───もし仮に聖飢魔IIが再びドール化されるとしても、数年後になるのは間違いなさそうですねぇ・・・・。
『聖飢魔II・ドール』の受注締め切り前まで1ヵ月を切りました。「もう少し後まで締め切りを延ばして欲しい」というご要望もあるのですが、何しろ“地球デビュー25周年再集結記念”のため、12月31日までしか受付できなのでご了承ください。
今回は『デーモン閣下・ドール』に続き、『ルーク篁参謀・ドール』と『ジェイル大橋代官・ドール』の製作秘話です。
───まず『ルーク篁参謀・ドール』ですが、なんだか一番、ドールとしてハマっていますね。
YOU-KO:ルーク参謀は髪の毛がいろいろ変わるので、どれが正しい髪型とかいうのはないんですけど、これはCDジャケットを撮影した時の髪型を参考にして、ちゃんと青いメッシュもいれました。なぜかこのドールだけ髪のキューティクルがよくて、サラサラなの。性格がドールににじみ出ている感じ(笑)。この髪型がすごく美しくてドールらしいんですよね。
松KEN:お顔もすごくこのドールに似合ってますよね。
カワカミノボル:この感じはプーリップのシリーズに普通にあってもおかしくないよ。
───でもやっぱり普通の衣装とは全然違っていて独特なので、普通に見ただけではどういう構造になっているのか分かりませんね。
YOU-KO:たぶん写真とかを見ただけじゃ分かりづらいでしょうね。ドールの戦闘服を脱がしてみないと。上に着ているのはロングのノースリーブのコート状のもので、脱ぐと中のブラウスがワンショルダーになってます。
カワカミ:コートの裾にはYOU-KO手描きの“篁”の文字が入ってるんだよね。
↑本物の戦闘服を制作中。まさに「篁」の文字を裾に書いているところ!
松KEN:これはミサとかじゃ分からないですよね。
カワカミ:ルーク参謀はこの戦闘服を「まといみたい」って言ってたけど(笑)。裾が分かれているから、本物を目の前にしても、パッと見だと文字になっていることに気づかないだろうし。
YOU-KO:こうやってドールで見るとよくわかるでしょ。
───ラインストーンがたくさん散りばめられているのもなかなかわからないところですね。
YOU-KO:ドールのスケールにあわせられるような小さなラインストーンはないので、実際よりは少し大きくして数も減っているけど、本物の戦闘服の雰囲気はよく出せたと思いますね。
YOU-KO:ルーク参謀のブーツはパンツに隠れてるけど、ブーツもちゃんと再現しているの。
松KEN:靴底とか全部それぞれで作り替えていて、見えないところもちゃんとやってるんです。あ、閣下とルーク参謀は御本悪魔のご要望があったので、ツメも黒くしています。
───当初は「アクセサリーは付属しません」という注意書きをいれてましたが、ちゃんとアクセサリーも付くことになりましたね。
カワカミ:オリジナルサンプルでは作ったけど、当初は製品版では再現できないと思っていたからね。でも製品版でもかなりちゃんと再現できましたね。
松KEN:アクセサリーはドール用にデフォルメした原型をカワカミさんが作り直しているんですよ。
カワカミ:そのまま縮小してもいい感じにはならないからね。
松KEN:右腕の装備をオリジナルサンプルではちゃんと再現したのに、1stサンプルが出来たときには、全然違うものになっちゃっていて、びっくりしましたね。
カワカミ:(笑)。なんか有り物で代用してたね。でも2ndサンプルからはちゃんと修正されてきたから良かった。
松KEN:けっこうきちんと再現されてますよね。
───アクセサリーといえば『ジェイル大橋代官・ドール』ですね。
YOU-KO:じゃらじゃらのアクセサリーが戦闘服の一部ですからねぇ。できるだけ再現しましたね。
カワカミ:ベルトとか、特徴的なリストバンドとかも、みんなそっくり再現できたね。
YOU-KO:ジェイル代官・ドールの戦闘服は、生地に厚みがあると、本物と全然違うシルエットになっちゃうので、厚みとか質感を優先しました。
カワカミ:本物は鹿の本革なんだけど、ドールはオリジナルでもシンセティックレザーとピッグスウェードだね。でもそのおかげで質感がすごくよくなった。
YOU-KO:ドールならではの見えないところが見えるといえば、オシリのレースアップ。ちゃんと編み編みを再現してます。
松KEN:上着の編み編みも全部やってますよね。それとタトゥーですよね。御本悪魔の監修がないと、わからないですもんね。
YOU-KO:腕のタトゥーとかはみんな知っているからドールでも再現しなくちゃと、最初から思っていたんだけど、ジェイル代官が「実はもう1カ所あるんだよね」とおっしゃって。戦闘服を着ていると見えない場所にあるんだけど、ちゃと再現しましょうということになったんですよ。
カワカミ:これはジェイル代官がインタビューでおっしゃっているように、ドールを買って探してもらいましょう(笑)
『聖飢魔II・ドール』の受注締め切り前まであと1ヵ月とちょっと。今回は『デーモン閣下・ドール』を中心にその魅力をお伝えします。
───『デーモン閣下・ドール』で一番大変だったのは?
松KEN:う~ん、どれも大変でしたけど、甲冑の紐の編み上げですね。小さいパーツを1つずつ紐で繋ぐのが苦労しました。
カワカミノボル:オリジナルは本物の戦闘服と同じように甲冑のパーツを別々に作って、紐で繋いでいくんだけど、何しろ小さいからね。普通ならワックスとかポリパテ、スカルピーを使って一体で作っちゃうんだろうけど。製品版はそのオリジナルから型を取っているので、革や紐のテクスチャーまでちゃんと出ているから、苦労した甲斐はあったよね。陣羽織の裏生地も大変だったよね?
YOU-KO:本物は織り生地を使っているんだけど、もちろんドールのサイズでは織れないので、プリントで再現したのね。そのまま縮小してもダメだから写真にとったあと、ドール用にリデザインしていますね。
カワカミ:本物よりも長いからねぇ。細かい模様はそのままじゃなんだかわからなくなっちゃうし。
YOU-KO:パンツの刺繍もちゃんと再現しています。そのままでは小さすぎるから、簡略化しているけど。
カワカミ:そこは本物の戦闘服のデザインを優先してプリントにするんじゃなくて、本物の戦闘服と同じように刺繍するためにデザインは簡略化したんだよね。
YOU-KO:このちっちゃい聖飢魔IIの紋章はそのままだよね?
↑左は本物用の紋章。右はドール。かなり小さいがちゃんと紋章が判別可能だ。
カワカミ:これはそのまま本物を縮小して再現しているんだ。製品版は樹脂製になるんだけど、オリジナルは金属製で極小の紋章を切り抜いたのは松KENだけど(笑)。
───『デーモン閣下・ドール』は実際と同じように3パターンが再現できるんですよね?
YOU-KO:ちゃんと脱いだり着せたりできるので、本物と同じようにできるんですよ。
松KEN:一番最初にオリジナルサンプルを作ったときは、本物と同じように、革のパーツは工房、布地部分はアトリエで作って、それを合わせたんですけど、着せてきちんとあわなくて苦労しましたねぇ。
カワカミ:最初はとにかく本物のパターンをそのまま縮小して作ったんだよ。だから布地の厚さとかは計算に入っていなくてね。布地を1/6にするのは無理だから、別々に作っていてそういうことになった。でも、それは分かっていて、そこからじゃあどれだけ変更すればいいのか、コンマミリ単位で伸ばしたり縮めたり調整していったんだよね。だからオリジナルサンプルは2回は作っているかな。
↑アトリエで布地部分を制作、工房で革パーツを制作。で、組み合わせるのだ。
───その辺が普通のフィギュアの原型作りと違いますね。本物のパターンがあるので、まずそこから入るというのは普通はないです。リアルなフィギュアを作る場合もパターンが手元にあるわけではないので、見た目の印象で原型を作るのが普通なんですよね。
松KEN:その辺は僕は忠実に1/6で作りたいという思いがあったんですよ。
カワカミ:松KENはこだわったよね~。
YOU-KO:ドールの体型って、そもそも御本悪魔の体型とは全然違いますからねぇ。手とか足の部分は1/6より大きくしないとバランス悪いし。でも本物に忠実に作ったことで、ドールの大好きな人から驚かれたのがブーツなんですよね。私たちはブーツなんだから当然ファスナーをつけたんだけど、ドールのブーツにファスナーが付いているのは珍しいんだって。
↑写真では分かりにくいがミニファスナーがブーツにはついていて、無理なく脱がせる。
カワカミ:リアル感とデフォルメ感のバランスがとてもいいんじゃないかな。1/6にこだわるとか、本物と同じ素材にこだわり過ぎて遠いものになるよりも、印象が大事だろうし。松KENが本物を作ることにこだわったからそういう部分は再現されたんだと思うんだ。普通のドールメーカーの商品とは違う、JAP工房製ならではの『聖飢魔II・ドール』になったんじゃないかな。
YOU-KO:でも今回、ドールを作って私たちも初めて気づいたところもあったのよね。
松KEN:そうなんですよ。閣下は耳まで白いとか、目尻の青がグラデーションになっているとか、鼻筋とか。ドールのお顔を監修していただいて、初めて分かったこととかありますね。
カワカミ:首から下は我々JAP工房がすべて責任を持って作って監修もしているけど、お顔はそれぞれ御本悪魔が直接監修しているんだよね。
YOU-KO:目の色もいろいろ選べるんですが、それぞれ御本悪魔がイメージする色になっているんですよ。
カワカミ:お顔が1/6のままだったら、省略が必要で、細部は分からないままでしたでしょうね。
YOU-KO:やっぱりこの頭の大きなテヤンを使ったのは聖飢魔IIの個性が際立ってよかったよね。
↑以前より閣下は兜をかぶりたいというご希望があったものの、頭髪の関係で実現しなかった。
今回の新戦闘服ではそんな閣下のご希望に応えるべく、肩に兜をデザインした。
兜やベルトのバックルにある金色のコウモリの羽根は革製だが、なんと金箔を貼っている。
きらびやかでありつつ落ち着いた輝きを放つのは本物の金ならではのものなのだ。
あ、ドールは金箔じゃないのであしからず。