歴代戦闘服御開帳12日まで! メイン 聖飢魔IIドール生産発売決定のお知らせ!

期間限定受注生産『聖飢魔II・ドール』製作秘話その4

D.C.12もあとわずか。聖飢魔IIの記念すべき25周年再集結もあとちょっと終結ですね・・・・。
さぁ、おまたせしました『ライデン湯澤殿下・ドール』『ゼノン石川和尚・ドール』の制作秘話です。

───『ゼノン石川和尚・ドール』はやはり両肩のナマズですね?

松KEN:オリジナルサンプルは本物と同じように粘土で原型を作って、それを型にして革で作りました。大きな頭とのバランスを考えて、ボディに対しては大きめになってます。


↑本物の戦闘服を作る際の粘土原型。

カワカミノボル:製品版は革ではないけど、これもちゃんと革らしいテクスチャーが出ているよね。ちゃんとこんなテクスチャーまで再現できるってすごいよ。

───ナマズの腹のウロコもちゃんと再現されてるんですね。

カワカミ:本物はヘビの革を貼っているんだけど、オリジナルサンプルはヘビの尻尾のウロコが細かいところをつかってるんだよ。


↑ナマズの腹の部分に注目。

YOU-KO:この細かいウロコもちゃんと立体的に型に取れるのねぇ。

松KEN:ナマズの腹なんてたぶんほとんど誰も確認できない部分ですよね。しかも黒いし。YOU-KOさんが描いた裾のナマズの絵もこうしてドールで見て初めて分かる部分ですよね。


↑左はナマズのスケッチ画。右は本物の戦闘服を作る際に試し描きしたもの。

───でも、なんで肩にナマズなんですか?

カワカミ:実はゼノン和尚の最初のコンセプトはサイバーだったので、全然違うデザインだったんだけど、閣下から自分と同じように戦国武将の要素を盛り込んだらどうだ?というアイデアをいただいて、シャチホコを乗せることになって、それがさらにナマズに変化していったんだよ。

松KEN:ナマズは左右で「阿・吽」になってるんですよね。ドールのサイズでそれを再現するのは大変でした。

YOU-KO:ゼノン和尚のサイバーなデザインは、髪の毛の装飾にちょっと残っているのね。一部はルーク参謀の右腕になったし。

松KEN:普段は絶対に見えないのがブーツですね。実はちゃんと聖飢魔IIの紋章が入ったブーツを履いてるんですよ。

カワカミ:ほんと、全然見えない部分なのにね。


↑左は本物のブーツのパーツ。紋章はシルバー製なのだ。


───見えないと言うより、見られないのがライデン湯澤殿下の戦闘服です。

松KEN:陣羽織を着たお姿はミサでは最初だけかな? 陣羽織の背中に「雷電」の文字が入っているとか、ドールでよく見て欲しいです。


↑左は本物の戦闘服。

YOU-KO:ミサを盛り上げる雷電ポーチはちゃんと再現できたし、そのベルトの装着方法は本物と同じようにマジックテープにしてあるのね。ベストの背中が編み込みになっているのも知られていないところでしょうね。



シンプルなようで実はディテールが細かい殿下のドール。

松KEN:今回の再集結でグレードアップした“マンガのお肉”がアクセサリーとして付けられたのがよかったですよね。

カワカミ:そうだね。これは殿下も気に入ってくれているアクセサリーだしね。



左は本物の“マンガのお肉”。ドールはブレスレットも再現している。

YOU-KO:最初は髪の毛がどうなることか心配していたんだけど、思いのほかちゃんとできたわね。

カワカミ:これは殿下も感心していた。


↑殿下もJAPも心配していた髪の毛は意外とすんなり再現できた。

───ライデン殿下はこういうのがお好きでよく分かっているから、オリジナルサンプルと、この3rdサンプルの違いが少ないことに驚いていましたね。

カワカミ:JAPのオリジナルサンプルの完成度はもうあたりまえのこととして、それをちゃんと製品版でもできるのか、というところに注目していましたね。

YOU-KO:コメントで「色の間違いとかないよね、往々にしてそういうのがあるんだけど」という殿下のご発言も、そういうことなんですね。どうやって製品になっていくのかお分かりになっている。

松KEN:オリジナルサンプル制作後、それを製品版にまで持って行くのがこれほど大変だとは思いませんでしたね。1stから2nd、3rdとだんだんオリジナルサンプルに近づいて完成されていくのかと思っていたら、1stは大丈夫だったのに2ndで間違っていたりしますから。

カワカミ:だから分かっている我々が最後まで責任をもって監修するというのが大事なんだよ。聖飢魔IIもJAPがちゃんと最後まで監修するならってことでドール化を許可してくれたわけだし。

YOU-KO:やっぱり完全なスケールダウンは物理学的に無理だし、ましてこういうドールだから、感覚的な本物感が大事なのね。その解釈の仕方が生産現場と、我々JAPとは違っていて苦労した。

松KEN:資料性にこだわる僕としては、製品版だからといって、せっかくこだわったディテールは省略して欲しくないですし。監修作業の大切さを実感しましたねぇ。

カワカミ:この3rdサンプルでようやく安心したよね。もうね、こうしてドールにするとか、監修するとか、JAPとしても今回限りだと思うんだよね。ここまで力を注ぐのはもうできないと思うんだ。我々のわがままを聞いてくれるグルーヴという理解のあるドールメーカーはほかにないだろうしね。

松KEN:普段とは違う目線で生活している自分がいたのが面白かったですね。あ、これはドールに使えそうだなとか。閣下の目玉コウモリの目は、昔、ダンボールにカワカミさんが打ち込んだBB弾です(笑)。聖飢魔IIの戦闘服なんて、ドールの専門店に行ってもパーツがないですからね。しーちゃんなんかもう2度とイヤだって言ってます(笑)。

YOU-KO:本物よりずっと大変だって嘆いていたから(笑)。

───もし仮に聖飢魔IIが再びドール化されるとしても、数年後になるのは間違いなさそうですねぇ・・・・。

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